ブラギなしでニーズヘッグにスペルブレイカーを通すには

今日、サラでニーズヘッグに行ったら、何度スペルブレイカーしても効かなくて、ライフストリームの成功を2回も許してしまった。

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みんなは運が悪かっただけと言ってくれましたが、詠唱の冒頭からきちんとスペルブレイカーしていて2回も失敗するのはおかしい。

というわけで、シミュレーション。

ニーズのライフストリームには2種類あるらしく…

(1) HPが一定の数値未満になると使用、詠唱妨害可能、詠唱時間2分
(2) 射程外からの攻撃で使用、詠唱妨害不可、詠唱時間10秒

バイトハメで倒す場合は(2)の対策が必要となります。

スペルブレイカーは詠唱時間0.7秒、スキルディレイ0、BOSS属性のmobに対する成功率が10%と言われています。

スペルブレイカーを n 回使ったとき、それまで詠唱妨害ができていない確率は (1-0.1)n です。

よって、99%詠唱妨害できるスペルブレイカーの回数 n は次の式で求められます。

n > log(1-0.99) ÷ log(1-0.1) = 43.7

つまり、44回も使う必要があります。

詠唱時間の係数を a 、モーションディレイを b とすると、スキルディレイ0のため、1回のスペルブレイカーにかかる時間 t は次のようになります。

t = 0.7 × a + b

44回を10秒未満に成功させる条件は次の通りになります。

t × 44 < 10

t < 0.23

当時のサラはステがAgi100(+15)、Int100(+21)、Dex1(+16)、装備がマジックアイズ、スタッフオブウィング、スプリントリング×2、オルレアンの制服(合計20%軽減)です。イビールランドがあるので詠唱中断を防ぐ装備は外せません。

このとき、a=0.369、b=0.44となり、t=0.70です。

前述の条件を満たさせないので、このサラでニーズに対するスペルブレイカーを99%成功させることは不可能です。

ちなみに成功率は1 – (1 – 0.1) (20 ÷ t) で求められ、t から95%とわかります。

2回連続で失敗する確率は0.25%。運が悪いと言われれば、そうかも知れません…。

装備を良いものに変えてみたらどうでしょう。

DIc刺し真実の愛、愛しの欠片、スタッフオブウィング、スプリントリング×2、スプリントメイル、スプリントシューズ(合計48%軽減)にすると a=0.24、b=0.44 となり、t=0.61。やはり無理です。

では詠唱の早い大魔法型のサラの場合はどうでしょう。Int110、Dex80、残りVitが主流と言われているので、同じ装備で計算してみると a=0.176、b=0.84 となり、t=0.96。これも無理です。

Aspdの比重が高そうなので、もとのSF型サラでAspdを高める装備、インキュバスの角、悪鬼の仮面、オルレアンの制服、コンチネンタルガードの印章×2を付けて、再計算してみます。a=0.528、b=0.26となり、t=0.63。やはりダメ。

モーションキャンセルを決めれば、b=0もしくは0.22となるので、最後のもの以外は条件を満たせますが、対象指定スキルの入力限界(秒間3回)に近い詠唱時間で難しく、現実的ではありません。

結論: ブラギなしでスペルブレイカーを確実に成功させるのはかなり難しい

追記:
(2011/11/14) 愛しの欠片を加えて再計算

5 Comments.

  1. 杖と盾を外しては如何ですか

  2. あぁぁ、検索できたので、1年前の日記にコメントをしてしまいました。ごめんなさい。。

  3. >あきんさん
    いえいえ、1年前へのコメントも歓迎ですよ!
    実はこれ素手、盾はずして計算してます。説明不足でごめんなさい。ちなみに+8Dセシル死神ぐらいになると、素手より本装備のほうが早くなります。

  4. せっかくお返事頂けたので!
    らとりおさんの更新履歴12/02/15に無詠唱メテオのモーションディレイを通常攻撃の半分の時間としました。のような文があります。
    bの数値は、おそらくですが、攻撃間隔そのものだと思います。スペルブレイカーもスキルなので半分にしたら…と思いました。無詠唱でないとモーションディレイが半分にならないのであれば、ダメですが…。
    それでもa=0.176の大魔法皿がASPD189.3ぐらいあれば、いけるようですが、私にはそんな連打できそうにありませんw

  5. >あきんさん
    メテオはモーションなしの特殊なスキルなので、他のスキルとはちょっと事情が違います。
    らとりおさんが更新されたものは俗に言われている「サーバーディレイ」「スキルAspdディレイ」です。いかなる手段でも回避できないサーバー側のディレイで、もちろんモーションキャンセルしても課せられます。係数には諸説あって、1/2説、2/3説、0.7説がありますが、個人的には1/2が正解かと思います。ユーザーが体感できるのはさらにサーバー内の処理時間とネットワークの遅延を加算したものになります。図入りの解説は新旧の弓手Wikiにあります。
    スペルブレイカーはモーションありの普通のスキルなので(違っていたら教えてください)、文中の解説では触れていませんが、簡単に言いますと、サーバーディレイのせいで、『スキルディレイとモーションディレイのいずれか長いほうがbの1/2以下にはならない』ということです。スペルブレイカーの場合、スキルディレイは0なので、モーションキャンセルをしない前提だとモーションディレイbのほうがどんな場合でも大きくなり、また、bの1/2よりは大きいので、最終的なディレイは必ずモーションディレイbに等しくなります。
    なので、スキルモーションの有無とサーバーディレイに関する仮説が正しければ、記事中の結果で合ってますね。でもまだあまり解明されていないことなので間違っていたらごめんなさい。
    もしあきんさんの仮説通りなら、そうでしょうねー。ところどころモーションキャンセルもできるでしょうから、0.3秒間隔でFitがトントンと綺麗に置けるような人は大丈夫かも!?