ROでのストレスとの壮絶な戦い

誰しもがROで経験している、ラグ、重い、サバキャン、キーが効かないなどなど…、意外とその対処法について書いたブログや初心者向けのページって無いんです。PCやネットワークの構成によるので、的確に書きづらいのだと思います。

1年半かけてこれらの原因究明に取り組んできました。ようやく大半のストレスから開放されたので、症状と対処法を書き並べてみます。

LAなどのスキルエフェクトが出ると30%ぐらいの確率で画面全体が止まる

【原因1】ICH10RのRAIDドライバの不具合 → ドライバのバージョンダウンで改善

ICH10Rは最新版のIntel Rapid Storage Technologyドライバではなく、旧版のIntel Matrix Storage ManagerドライバのほうがRAID1構成でのHDDの読み込み速度が上がります。バージョン10.6から8.9に変更したところ、CrystalDiskMarkの結果が40%向上しました。

・変更前

-----------------------------------------------------------------------
CrystalDiskMark 3.0.1 (C) 2007-2010 hiyohiyo
                           Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
-----------------------------------------------------------------------
* MB/s = 1,000,000 byte/s [SATA/300 = 300,000,000 byte/s]

           Sequential Read :    35.395 MB/s
          Sequential Write :    72.151 MB/s
         Random Read 512KB :    17.715 MB/s
        Random Write 512KB :    41.755 MB/s
    Random Read 4KB (QD=1) :     0.466 MB/s [   113.9 IOPS]
   Random Write 4KB (QD=1) :     0.979 MB/s [   238.9 IOPS]
   Random Read 4KB (QD=32) :     1.782 MB/s [   435.0 IOPS]
  Random Write 4KB (QD=32) :     1.099 MB/s [   268.2 IOPS]

  Test : 1000 MB [C: 38.5% (38.5/100.0 GB)] (x5)
    OS : Windows 7  SP1 [6.1 Build 7601] (x86)

・変更後

Sequential Readが倍ぐらいになってます。

-----------------------------------------------------------------------
CrystalDiskMark 3.0.1 (C) 2007-2010 hiyohiyo
                           Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
-----------------------------------------------------------------------
* MB/s = 1,000,000 byte/s [SATA/300 = 300,000,000 byte/s]

           Sequential Read :    66.370 MB/s
          Sequential Write :    66.627 MB/s
         Random Read 512KB :    21.180 MB/s
        Random Write 512KB :    42.064 MB/s
    Random Read 4KB (QD=1) :     0.446 MB/s [   108.9 IOPS]
   Random Write 4KB (QD=1) :     0.918 MB/s [   224.2 IOPS]
   Random Read 4KB (QD=32) :     1.755 MB/s [   428.5 IOPS]
  Random Write 4KB (QD=32) :     1.130 MB/s [   275.8 IOPS]

  Test : 1000 MB [C: 38.8% (38.8/100.0 GB)] (x5)
    OS : Windows 7  SP1 [6.1 Build 7601] (x86)

余談ですが、SSD(RealSSD C300 64MB)に変えると全体的に数十倍も早くなります。

-----------------------------------------------------------------------
CrystalDiskMark 3.0.1 (C) 2007-2010 hiyohiyo
                           Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
-----------------------------------------------------------------------
* MB/s = 1,000,000 byte/s [SATA/300 = 300,000,000 byte/s]

           Sequential Read :   274.173 MB/s
          Sequential Write :    75.792 MB/s
         Random Read 512KB :   261.360 MB/s
        Random Write 512KB :    76.551 MB/s
    Random Read 4KB (QD=1) :    29.482 MB/s [  7197.9 IOPS]
   Random Write 4KB (QD=1) :    58.281 MB/s [ 14228.7 IOPS]
   Random Read 4KB (QD=32) :   191.174 MB/s [ 46673.3 IOPS]
  Random Write 4KB (QD=32) :    77.919 MB/s [ 19023.2 IOPS]

  Test : 1000 MB [C: 54.6% (32.6/59.6 GB)] (x5)
    OS : Windows 7  SP1 [6.1 Build 7601] (x86)

【原因2】HDDの不具合 → HDDの交換で改善

RAID1を構成しているHDDのうち1つを引き抜いたところ、スキルエフェクトで止まることが少なくなりました。

他にもプチフリーズが発生しやすいSSDを使っていると止まるなどといった話もあります。

稀に画面上のmobやPCのアニメーションが動かずに止まる

【原因】nVidia製ドライバの不具合 → ドライバのバージョンダウンで改善

ビデオカードにnVidia GeForce 9600GTを使っているのですが、最新のドライバだとWindows 7(32bit)、Aero無効の環境でDirectDraw Overlayを使っているアプリケーションと同時にROを動作させたとき、著しく描画が遅くなります。275.33から197.57に変更したところ、不具合がなくなりました。

ちなみに他のビデオカードに替えようかと色々と下調べをしましたが、現在市販されているものでROでの不具合報告が1件もないものはありませんでした。そういった意味でも実はドライバのバージョン選択が重要なのかも知れません。

クリックしても効かない、動かない、mobに攻撃しているのになぜかヒットしない

【原因】回線品質が悪い → ADSLからFTTHへの変更で改善

ADSLモデムのエラーログを見ると、1時間あたり2600秒ぐらい(注:1時間は3600秒)エラーが出ており、まともにプレイできる状態ではありませんでした。地面をクリックしても動かないなんて普通で、動くまで何度もクリックする癖がついてしまったくらいです。

プロバイダに苦情を出し続け、回線を調整してもらったところ、1時間あたり140秒まで改善しました。しかしこれでもまだまだエラーが多く、ときどき突っかかる感じがします。

そこで光回線に変更したところ、クリックしたらほぼ確実にキャラが動くようになりました。感動! これがみんなやってるROなのね・・・。

PCでの操作がサーバーに伝わるまでの時間を示すping値が大きく改善しています。

・変更前

20110810_1

・変更後

20110810_2

しかし、光回線には罠があって、マンションなどの集合住宅では光回線が敷設されるのは建物までで、そこから各戸まではVDSLが採用されていることがあります。その場合、ADSLと同じ頻度でエラーが発生します。価格.comの掲示板には光回線に変えたのにADSLと大差ない! 金返せ! みたいな書き込みがたくさん載っていました。集合住宅であっても光配線方式なら問題ありません。自宅は光配線方式だったので超快適です。導入前にNTTのサイトで調べましょう。

素早くキー操作すると途中が飛ばされたり、押していないはずのキーが押したことになっている

【原因】キーボードの同時押し可能な数が少ない → 多いものに変える

メーカー付属のものや安物キーボードは部品を端折るために、同時に押せるキーの数が少ないかキーの種類が制限されています。高級なゲーミングキーボードだと10キーまで同時に押せるものがあるようです。詳しくはforPCActionGamer Wiki参照。

Keyboard Ghosting Demonstrationで同時押しの制限を調べてみたところ、数字の『1』『2』『3』『4』を押下した状態で『5』や『6』を押しても反応しませんでした。他にも『4』『5』を押した状態では『6』が押せませんでした。『6』『7』のとき『8』もダメ。

WLでショートカットの『1』~『7』に装備品を入れて順番に持ち替えしてたんですけど、『5』に入れている杖がたまに持ち替え出来てなくて困ってます。これにちゃんと対応できるキーボードとなると1万円以上のものになるので、半年に一度コーヒーをこぼしてキーボードを破壊してる人間にはちょっと辛い出費ですね。

Comments are closed.