ついに、シルクローブ[1]、フォーマルスーツ[1]などにランダムでステータス+1~3を付与する、ヒドゥンスロットエンチャントNPCが実装されました。詳しくは公式サイトに出ています。
NPCはスロットなし、スロットあり、高級品の3人に分かれています。現在、LiveROや実体験談から、それぞれの成功率は、スロットなしが100%、スロットありが30%、高級品が不明と言われています。シルクローブなどのエンチャントが主流で、これはスロットありのNPCです。この場合の成功期待値を考えてみます。
ヒドゥンスロットエンチャントでは、まず成功か失敗かの判定があり、その後、+1~+3のどれかと、どのステータスに付与するか(Str/Agi/Vit/Int/Dex/Lukの6種類)が決定されます。失敗さえしなければ、すでにエンチャント済みのものを再エンチャントすることもできます。
再エンチャントを考えなければならないので、過剰精錬の期待値のように簡単には求められません。まず、作戦を考える必要があります。
以降、エンチャント費用をA、エンチャントする防具の代金をBとします。
(1) 特定ステータスの+3が出るまで何度もエンチャントする場合の期待値
例えば、Int+3のシルクローブ[1]ができるまで、Int+1だったものも再エンチャントしつつ頑張る場合です。期待値は1回の試行にかかる製造コスト(=損失)と成功率の逆数を乗算すれば求められます。(数字の苦手な人はここら辺で脱落する気がしないでもない…)
所望のInt+3シルクができた場合、それを売りに出すと考えれば手元には残らないので丸損と考えられます。また、失敗した場合も同じです。一方、再エンチャント可能なモノができた場合は、エンチャントした防具が手元に残るので、損失はエンチャント費用だけに収まります。
図にすると、このようになります。(確率は推測です)
まず、1回の試行における平均損失を求めます。
A+((3/10)×(1/10)×(1/6)+(7/10))×B=A+(141/200)×B
さらに成功率を求めます。
(3/10)×(1/10)×(1/6)=1/200
よって、期待値は
(A+(141/200)×B)÷(1/200)=200×A+141×B
となります。
エンチャント費用A=500k、シルクローブ[1]の代金B=800kとすると、期待値はなんと212.8M!!
うわ、高い!
(2) ステータスを問わず、+3が出るまで何度もエンチャントする場合の期待値
何でもいいからとりあえず+3ができれば売ってしまおう、という戦略です。
このとき、先ほどの図の『②A』の部分が『②A+B』になります。
同じように1回の試行における平均損失を求めます。
A+((3/10)×(1/10)+(7/10))×B=A+(73/100)×B
さらに成功率を求めます。
(3/10)×(1/10)=3/100
よって、期待値は
(A+(73/100)×B)÷(3/100)=(100×A+73×B)÷3
となります。
エンチャント費用A=500k、シルクローブ[1]の代金B=800kとすると、期待値は36.1M。
さっきよりは随分安くなったけど、これまた高い…。でも露店を見ると20M↓ぐらいで売ってる謎。
かといって、+1~2は数が出回ってきたらゴミ化するだろうからなぁ…。
結論: ヒドゥンスロットエンチャントは完成品を露店から買おう
…エンチャント費用はともかく、防具の値段は実装直後ですごく高くなっているだけで、落ち着いてくればシルクローブなんてもとの50kぐらいに戻ると思うんですよ。そうすれば、期待値は約17.8Mまで下がります。
偶然+3ができたら売る、まだ作ってないならぐっと我慢、が得策でしょうね。


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